元自衛官が選ぶ防災グッズ10選|在宅避難で本当に必要な備え

防災

はじめに

日本では、地震や台風、大雨などの自然災害が全国各地で発生しています。

2026年7月28日には熊本県熊本地方で大きな地震が発生し、熊本県宇城市と氷川町で最大震度7を観測しました。

こうした災害のニュースを目にするたびに、

「防災グッズを準備したほうがいいのは分かっているけれど、何から揃えればいいのか分からない」

と感じる方も多いのではないでしょうか。

私は陸上自衛官として8年間勤務し、災害や有事を想定した訓練を通じて、日頃から備えておくことの大切さを学びました。

災害が起きてから必要なものを揃えようとしても、物流の停止や品切れによって、すぐには手に入らないことがあります。

だからこそ大切なのは、何も起きていない今のうちに準備しておくことです。

この記事では、災害発生後も自宅で生活する「在宅避難」を想定し、元自衛官としての経験をもとに、自宅に備えておきたい防災グッズを10個に厳選してご紹介します。

避難時に持ち出す防災バッグの中身については、別の記事で詳しくご紹介します。

なお、自宅の倒壊や火災、津波などの危険がある場合は、自宅にとどまらず、安全な場所へ避難することを最優先にしてください。

高価な防災用品を、一度にすべて買い揃える必要はありません。

まずは水や食料など、命を守るために必要なものから少しずつ備えていきましょう。

飲料水|1人1日3Lを目安に備える

防災において、最優先で備えておきたいのが飲料水です。

大規模な災害が発生すると、断水によって水道が使えなくなったり、店頭からペットボトルの水がなくなったりする可能性があります。

飲料用と調理用を合わせて、必要な水の目安は次のとおりです。

1人あたり1日3L×最低3日分、できれば7日分

1人分なら最低9L、7日分では21L必要になります。家族がいる場合は、人数分を計算して準備しておきましょう。

自宅で備蓄する水は、保管しやすい2Lのペットボトルを中心に揃えるのがおすすめです。

ただし、断水時には食事をする場所や寝室などへ水を持ち運ぶこともあります。2Lのペットボトルだけでなく、扱いやすい500mlのペットボトルも一緒に備えておくと便利です。

一か所にまとめて保管すると、家具の転倒や建物の損傷によって取り出せなくなる可能性があります。

保管場所に余裕があれば、キッチンや収納スペースなど、複数の場所に分けておきましょう。

また、水にも賞味期限があります。定期的に期限を確認し、古いものから普段の生活で使い、使った分を買い足す「ローリングストック」を取り入れましょう。

水は重く、一度に揃えようとすると負担になります。

まずは最低3日分を目標に準備し、そこから少しずつ7日分まで増やしていきましょう。

非常食|普段から食べ慣れているものを選ぶ

災害時に自宅で生活できる状態であっても、物流の停止や店舗の休業によって、スーパーやコンビニの商品が手に入りにくくなる可能性があります。

非常食は、家族の人数に合わせて最低3日分、できれば7日分を備えておきましょう。

おすすめの食品は次のとおりです。

  • アルファ米
  • パックご飯
  • レトルト食品
  • 缶詰
  • 栄養補助食品
  • ビスケットやクラッカー
  • ドライフルーツ
  • インスタント食品

選ぶときに大切なのは、賞味期限の長さだけではありません。

停電や断水によって、普段どおりに調理できないことも考えられます。そのため、開封してそのまま食べられるものや、少量の水だけで準備できるものを入れておくと安心です。

缶詰は、缶切りを使わずに開けられるプルトップタイプを選びましょう。

また、災害時は慣れない環境や先の見えない状況によって、心身ともに大きなストレスがかかります。

自衛隊でも、厳しい環境の中で食事をとることは、体力を保つだけでなく、気持ちを落ち着かせるうえでも大切でした。

「長期保存できるから」という理由だけで選ぶのではなく、普段から食べ慣れているものや、自分や家族が無理なく食べられるものを準備しておきましょう。

乳幼児や高齢者、食物アレルギーや持病のある方がいる家庭では、それぞれに合った食品を多めに備えておく必要があります。

非常食を無駄なく備えるには、飲料水と同様に「ローリングストック」を取り入れるのがおすすめです。

普段食べている保存性の高い食品を少し多めに購入し、賞味期限の近いものから食べ、使った分を新しく買い足します。

一度は実際に食べて、味や作り方を確認しておきましょう。

災害が起きる前に試しておくことで、本当に自分や家族に合った非常食を揃えられます。

モバイルバッテリー|スマートフォンの電源を確保する

災害時、スマートフォンは大切な情報を得るための重要な道具になります。

  • 家族や知人との連絡
  • 避難情報や気象情報の確認
  • 現在地や避難場所の確認
  • 安否情報の発信
  • ライトとしての使用

しかし、停電が長引けば自宅のコンセントから充電できなくなる可能性があります。

そのため、容量10,000〜20,000mAh程度のモバイルバッテリーを最低1台は用意しておきましょう。

スマートフォンの機種や使用状況によって異なりますが、10,000mAh以上あれば複数回の充電に対応しやすくなります。家族で使用する場合や、停電が長引くことを考えるなら、複数台に分けて備える方法もおすすめです。

また、ソーラー充電や手回し充電に対応した製品もあります。予算に余裕がある方は、通常のモバイルバッテリーに加えて、こうした充電手段も用意しておくとさらに安心です。

ただし、モバイルバッテリーは持っているだけでは役に立ちません。

いざというときに充電が切れていたり、長期間使用していなかったことで劣化していたりする可能性があります。

定期的に残量や動作を確認し、すぐに使える状態を保っておきましょう。

充電に必要なケーブルも、モバイルバッテリーと一緒に保管しておきます。家族で使用する場合は、端子の種類や必要な本数も確認しておくことが大切です。

購入するときは容量や価格だけで選ばず、PSEマークが表示されているか、信頼できるメーカーや販売元の製品かを確認してください。

また、高温になる車内に放置したり、強い衝撃を与えたりすると、発熱や発火につながる危険があります。

本体が膨らんでいる、異常に熱くなる、変なにおいがするといった異常が見られた場合は、使用や充電を中止しましょう。

災害時にスマートフォンの電源を確保できることは、情報を得て冷静に行動するための大きな助けになります。

LEDライト|自宅の停電に備える

災害によって停電が発生すると、夜間の室内は想像以上に暗くなります。

割れたガラスや倒れた家具、床に散乱したものが見えなければ、移動中にけがをする危険も高まります。

そのため、自宅には停電時でもすぐに使えるLEDライトを備えておきましょう。

自宅での停電に特に役立つのが、周囲を広く照らせるLEDランタンです。

懐中電灯は一方向を照らすことに向いていますが、LEDランタンなら部屋全体を明るくできるため、食事や着替え、家族で過ごす際にも使いやすくなります。

できればリビングだけでなく、寝室や玄関など、暗闇でもすぐに手が届く場所にそれぞれライトを置いておきましょう。

自宅用のライトを選ぶときは、次の点を確認してください。

  • 周囲を十分に照らせる明るさ
  • 連続して使用できる時間
  • 防水・防滴性能
  • 明るさを切り替えられるか
  • 電池を入手しやすいか

乾電池式の場合は、交換用の予備電池も一緒に備えておきましょう。

複数のライトを用意するなら、使用する電池の種類を統一しておくと、備蓄や交換がしやすくなります。

充電式の場合は、モバイルバッテリーから充電できるUSB対応のものを選ぶと便利です。

また、災害は就寝中に発生する可能性もあります。寝室には、横になった状態でも手が届く場所に懐中電灯を置いておくと安心です。

ろうそくは余震で倒れたり、周囲のものに燃え移ったりする危険があります。停電時の明かりには、火を使わないLEDライトを使用しましょう。

定期的に点灯するか確認し、電池切れや故障がない状態を保つことが大切です。

携帯トイレ|1人35回分を目安に備える

在宅避難で、飲料水や非常食と同じくらい重要になるのがトイレです。

災害によって断水したり、排水管や下水道が損傷したりすると、自宅の水洗トイレが使えなくなる可能性があります。

水道から水が出る場合でも、排水設備が壊れていれば、流した汚水が自宅や周囲の建物に漏れ出すおそれがあります。

大きな地震が発生したあとは、自治体や管理会社などから安全が確認されるまで、無理に水を流さないようにしましょう。

そこで備えておきたいのが、便器に袋を取り付け、凝固剤で排泄物を固める携帯トイレです。

必要な数の目安は、次のとおりです。

1人1日5回×7日分=35回分

2人暮らしなら70回分、4人家族なら140回分が目安になります。

トイレを我慢するために水分や食事を控えると、脱水症状や体調不良につながるおそれがあります。

「自宅のトイレがあるから大丈夫」と考えず、家族の人数に合わせた携帯トイレを必ず準備しておきましょう。

携帯トイレを選ぶときは、次の点を確認してください。

  • 凝固剤と排便袋がセットになっているか
  • 大便と小便の両方に使用できるか
  • 使用後の袋をしっかり閉じられるか
  • 消臭・防臭対策がされているか
  • 長期間保存できるか

使用後の排便袋を保管するために、厚手のごみ袋や防臭袋も一緒に備えておくと安心です。

使用済みの携帯トイレは、自治体によって処分方法が異なる場合があります。災害時に発表される自治体の案内に従って処分してください。

購入したあとは保管するだけでなく、袋の取り付け方や凝固剤の使い方を一度確認しておきましょう。

災害が起きてから説明書を読むのではなく、事前に使い方を知っておくことが、落ち着いて行動することにつながります。

救急セット|けがと服薬の中断に備える

地震では、割れたガラスや倒れた家具、床に散乱したものによって、切り傷や擦り傷を負うことがあります。

大規模な災害では、道路の寸断や医療機関の混雑によって、すぐに診察や治療を受けられない可能性もあります。

軽いけがに対応できるように、自宅には次のような救急用品を備えておきましょう。

  • 絆創膏
  • 清潔なガーゼ
  • 包帯
  • 医療用テープ
  • 消毒液
  • 使い捨て手袋
  • はさみ
  • ピンセット
  • 体温計
  • 冷却シートや保冷剤

救急用品は一つのケースにまとめ、家族全員が保管場所を把握しておくことが大切です。

必要なものをすぐに取り出せるように、収納方法や中身も定期的に確認しておきましょう。

また、救急用品だけでなく、普段から使用している常備薬も忘れてはいけません。

  • 解熱鎮痛薬
  • 胃腸薬
  • かぜ薬
  • アレルギー薬
  • 持病のための処方薬

薬には使用期限があるため、定期的に確認し、期限が近いものから入れ替えましょう。

持病のある方は、災害によって通院できなくなったり、薬局で薬を受け取れなくなったりすることも考えられます。

処方薬をどの程度備えておけるか、事前に医師や薬剤師へ相談しておくと安心です。自己判断で薬を多めに服用したり、他人の薬を使用したりしないでください。

お薬手帳も大切な備えになります。紙のお薬手帳に加えて、服用している薬の名前や用量が分かるページをスマートフォンで撮影しておくと、手元にない場合でも情報を確認できます。

救急セットは、あくまでも軽いけがへの応急処置を行うためのものです。

出血が止まらない、意識や呼吸に異常があるなど、緊急性が高い場合は、可能な限り速やかに119番へ通報してください。

防寒・暑さ対策用品|季節による体調悪化を防ぐ

災害によって電気やガスが止まると、エアコンや暖房器具が使えなくなる可能性があります。

自宅で安全に過ごせる状態でも、真冬の寒さや真夏の暑さが続けば、体調を崩す危険があります。

季節に合わせて、電気やガスを使わなくても体温を調整できる用品を備えておきましょう。

寒さに備えておきたいもの

  • 毛布
  • 寝袋
  • アルミブランケット
  • 厚手の靴下
  • 防寒着
  • 手袋やニット帽
  • 使い捨てカイロ

アルミブランケットは、薄くて収納しやすく、体温が逃げるのを抑えるために役立ちます。

ただし、アルミブランケットだけで十分に暖かくなるとは限りません。毛布や防寒着などと組み合わせて使用しましょう。

使い捨てカイロを使用するときは、低温やけどを防ぐため、肌へ直接貼ったり、同じ場所に長時間当て続けたりしないよう注意してください。

暑さに備えておきたいもの

  • 乾電池式や充電式の扇風機
  • うちわ
  • 冷却タオル
  • 瞬間冷却パック
  • 保冷剤
  • 温度計

停電中はエアコンが使えないため、乾電池やモバイルバッテリーで動かせる扇風機があると便利です。

暑い時期は、のどが渇く前にこまめに水分をとり、必要に応じて塩分も補給しましょう。

特に高齢者や乳幼児、持病のある方は、暑さや寒さの影響を受けやすいため、家族が体調の変化に注意することが大切です。

自宅の暑さや寒さに耐えることが難しく、体調を崩す危険がある場合は、無理にとどまってはいけません。

自治体が開設する避難所や、冷暖房を利用できる安全な場所への移動も検討しましょう。

衛生用品|断水中も清潔を保つ

災害によって断水すると、手洗いや入浴、歯磨き、洗濯などを普段どおりに行えなくなる可能性があります。

衛生状態が悪化すると、感染症や皮膚トラブル、口内環境の悪化などにつながるため、断水中でも清潔を保てる用品を備えておきましょう。

自宅に備えておきたい主な衛生用品は、次のとおりです。

  • ウェットティッシュ
  • 体を拭くための大判シート
  • 手指消毒液
  • ハンドソープ
  • マスク
  • ティッシュ
  • トイレットペーパー
  • 歯ブラシ
  • 液体歯磨き
  • ドライシャンプー
  • タオル
  • ごみ袋
  • 使い捨て手袋

水が使える場合は、石けんと流水による手洗いが基本です。

断水によって手を洗えない場合に備えて、ウェットティッシュや手指消毒液も準備しておきましょう。

見落とされやすいのが、歯や口の中を清潔に保つための用品です。

断水中でも歯磨きを続けられるように、歯ブラシに加えて、少ない水で使用できる液体歯磨きや口腔ケア用品を備えておくと安心です。

また、家庭によって必要なものは異なります。

  • 生理用品
  • 紙おむつ
  • おしり拭き
  • 介護用おむつ
  • 尿取りパッド
  • コンタクトレンズのケア用品
  • 入れ歯の洗浄用品

乳幼児や高齢者、介護が必要な方がいる家庭では、普段使用しているものを少し多めに備えておきましょう。

生理用品やおむつなどは、災害が起きてからでは入手しにくくなる可能性があります。家族が使用する種類やサイズも確認しておくことが大切です。

衛生用品は、防災専用品を特別に揃えなくても、普段使用しているものを少し多めに購入することで備蓄できます。

飲料水や非常食と同様に、古いものから使用し、使った分を買い足すローリングストックで管理しましょう。

作業用手袋・工具|片付けと応急補修に備える

地震や台風のあとには、割れたガラスや倒れた家具、散乱したものを片付けなければならないことがあります。

素手や薄い軍手だけで作業すると、ガラス片や釘などによってけがをする危険があります。

自宅には、手のひらまでしっかり保護できる革製や耐切創性のある作業用手袋を備えておきましょう。

片付けや応急補修に役立つ主な用品は、次のとおりです。

  • 丈夫な作業用手袋
  • 防じんマスク
  • 保護ゴーグル
  • 底の厚い靴
  • ドライバー
  • ペンチ
  • ハンマー
  • モンキーレンチ
  • 多機能ナイフ
  • 丈夫なロープ
  • 布製の粘着テープ
  • ブルーシート

布製の粘着テープやブルーシートは、割れた窓や破損した場所を一時的に覆ったり、雨風やほこりが室内に入るのを抑えたりするために役立ちます。

多機能ナイフは、袋やロープを切る、缶を開ける、簡単な作業をするといった複数の用途に使えます。

ただし、工具があっても、倒れかけた家具や建物の危険な場所を無理に片付けてはいけません。

余震によって物が落下したり、建物がさらに損傷したりする可能性があります。作業を始める前に周囲の安全を確認し、危険を感じた場合はその場から離れてください。

工具類は一か所にまとめ、停電時でも取り出せる場所に保管しておきましょう。

小さなお子さんがいる家庭では、刃物や工具を子どもが触れない方法で保管することも大切です。

カセットコンロ・ガスボンベ|停電やガスの停止に備える

災害によって電気やガスが止まると、お湯を沸かしたり、食品を温めたりすることが難しくなります。

そこで自宅に備えておきたいのが、カセットコンロとガスボンベです。

熱源を確保できれば、次のような食品を食べられるようになります。

  • アルファ米
  • レトルト食品
  • カップ麺
  • 袋麺
  • フリーズドライ食品
  • 温かい飲み物やスープ

温かい食事は、体を温めるだけでなく、災害時の不安や緊張を少し和らげることにもつながります。

農林水産省では、カセットボンベの備蓄量として、1人1週間あたり約6本を目安にしています。

実際の使用本数は、調理する回数や時間、気温などによって変わります。普段から一度使ってみて、1本でどの程度使用できるのかを確認しておきましょう。

カセットコンロと一緒に、やかんや鍋もすぐに使えるように準備しておくと安心です。

使用するときは、次の点に注意してください。

  • 周囲に燃えやすいものを置かない
  • 安定した平らな場所で使用する
  • 使用中は定期的に換気する
  • コンロを2台以上並べて使用しない
  • コンロを覆うような大きな鍋や鉄板を使用しない
  • 使用中はその場を離れない
  • ガスのにおいや異常を感じたら使用を中止する

建物が大きく損傷している場合や、ガス漏れの可能性がある場合は使用してはいけません。余震の危険があるときも、無理に火を使わないようにしましょう。

カセットボンベは、直射日光が当たる場所や高温になる場所、湿気が多くさびやすい場所を避けて保管してください。

製造からの使用期限の目安は、カセットボンベが約7年、カセットコンロが約10年とされています。

長期間保管したままにせず、製造年月や本体の状態を定期的に確認し、古くなったものは普段の生活で使用しながら入れ替えましょう。

カセットコンロも、災害時に初めて使うのではなく、普段の食事や鍋料理などで実際に使用し、正しい取り付け方や点火方法を確認しておくことが大切です。

元自衛官として伝えたいこと

自衛隊で勤務していたとき、繰り返し教えられたのは、最悪の事態を想定して準備することの大切さでした。

訓練では、必要な装備を事前に確認し、不足や不具合がないかを何度も点検します。

なぜなら、実際に何かが起きてから準備を始めても、間に合わないことがあるからです。

これは、家庭の防災でも同じだと私は考えています。

防災で一番大切なのは、高価な道具をたくさん揃えることではありません。

自分が暮らしている地域には、どのような災害の危険があるのか。

災害が起きたあと、自宅でどのくらい生活できるのか。

家族に乳幼児や高齢者、持病のある方がいる場合、何が必要になるのか。

そうしたことを事前に考え、自分や家族に合った備えをしておくことが大切です。

また、防災グッズは購入しただけで終わりではありません。

自衛隊で装備品を定期的に点検していたように、家庭の防災用品も、必要なときに確実に使える状態を保つことが重要です。

備えることは、災害をただ怖がることではありません。

何かが起きたときに、落ち着いて判断し、行動するための準備です。

避難時に持ち出す防災バッグも準備しておく

この記事では、自宅が安全な場合に行う「在宅避難」を想定し、自宅に備えておきたい防災グッズをご紹介しました。

しかし、自宅の倒壊や火災、津波、土砂災害などの危険がある場合は、自宅にとどまらず、安全な場所へ避難しなければなりません。

そのため、自宅で使用する備蓄品とは別に、避難時に持ち出す防災バッグも準備しておくことが大切です。

防災バッグは、必要なものをすべて詰め込めばよいわけではありません。

重くなりすぎると素早く避難できず、かえって行動の妨げになる可能性があります。

何を入れるべきか、どのくらいの重さに抑えるべきか、どのようなバッグを選べばよいのかについては、次の記事で詳しくご紹介します。

▶ 防災バッグの作り方|元自衛官が教える「本当に役立つ」中身リスト

まとめ|できるものから少しずつ備えよう

今回は、元自衛官としての経験をもとに、在宅避難に備えて自宅に置いておきたい防災グッズを10個ご紹介しました。

  1. 飲料水
  2. 非常食
  3. モバイルバッテリー
  4. LEDライト
  5. 携帯トイレ
  6. 救急セット
  7. 防寒・暑さ対策用品
  8. 衛生用品
  9. 作業用手袋・工具
  10. カセットコンロ・ガスボンベ

すべてを一度に揃える必要はありません。

まずは、命と生活に直結する飲料水、非常食、携帯トイレから準備を始めてみてください。

すでに持っているものがあれば、必要な量が足りているか、使用期限が切れていないか、災害時に問題なく使えるかを確認しましょう。

防災グッズは、買って保管するだけでは十分ではありません。

定期的に中身を確認し、使ったものや期限が近いものを入れ替え、必要なときに確実に使える状態を保つことが大切です。

今日できる小さな備えが、災害時の不安を減らし、自分や大切な人の命を守ることにつながります。

Compass Baseでは、これからも元自衛官としての経験をもとに、実生活で役立つ防災情報を発信していきます。

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