はじめに
「災害が発生したとき、最初に何をすればいいのか」
突然の大きな揺れや警報、停電を前にすると、誰でも不安や焦りを感じます。
防災バッグを持って逃げる。
家族へ連絡する。
インターネットで情報を調べる。
どれも必要な行動ですが、状況を確認せずに動くと、かえって危険な場所へ向かってしまう可能性があります。
一方で、津波や火災、土砂災害など、迷っている間に危険が迫る災害では、情報がすべて揃うのを待たず、直ちに避難しなければなりません。
つまり、災害発生時の「最初にすること」に、すべての状況で共通する一つの答えはありません。
大切なのは、まず自分の命を守り、目の前にある危険の種類を見極め、必要な行動を選ぶことです。
私は陸上自衛官として8年間勤務し、火器整備や訓練を通じて、焦りや不十分な情報が判断を誤らせることを経験してきました。
その経験から、防災用品と同じくらい重要だと考えているのが、次の2つです。
- 状況に応じて行動を選ぶための冷静な判断
- その判断を支える正確な情報
これまでの記事では、在宅避難に必要な防災グッズと、避難時に持ち出す防災バッグについてご紹介しました。
この記事では、災害が発生した直後に何を優先すべきか、災害の種類によって行動がどう変わるのか、信頼できる情報をどこから得ればよいのかを、元自衛官としての実体験を交えながら解説します。
防災用品を「持っている」だけで終わらせず、必要なときに正しく判断し、行動するための備えを一緒に考えていきましょう。
災害発生時に最優先すること|まず「自分の命」を守る
災害が発生したとき、最優先するのは防災バッグや貴重品を持ち出すことではありません。
まず、自分の命を守ることです。
ここでいう「冷静に判断する」とは、その場に立ち止まり、すべての情報が揃うまで待つことではありません。
目の前の危険を確認し、その状況で最も安全な行動を選ぶことです。
災害が発生した直後は、可能な範囲で次のことを意識してください。
その場で身を守る
大きな揺れや落下物など、すでに危険が迫っている場合は、情報を調べる前に自分の体を守ります。
頭を守る、丈夫な机の下へ入る、窓や倒れそうな家具から離れるなど、その場所でできる安全確保を優先してください。
慌てて屋外へ飛び出すと、ガラスや看板などの落下物に巻き込まれる可能性があります。
その場所にとどまる方が危険か判断する
揺れが収まったあとや、周囲を確認できる状況になったら、現在地にどのような危険があるかを考えます。
- 建物が倒壊する危険はないか
- 火災や煙が発生していないか
- 海や川、崖の近くではないか
- 避難経路を安全に通れるか
- 周囲から避難の呼びかけがないか
その場所に危険が迫っている場合は、必要最低限のものだけを持ち、直ちに安全な場所へ移動します。
津波や火災など、一刻を争う状況では、防災バッグや忘れ物を取りに戻ってはいけません。
二次災害に注意する
最初の揺れや災害が収まっても、安全になったとは限りません。
余震、火災、津波、土砂災害、切れた電線、損傷した建物など、新たな危険が発生する可能性があります。
周囲を確認するときも、倒れかけた建物やブロック塀、崖、川、海岸などへ不用意に近づかないようにしましょう。
異常な音やにおい、煙などを感じた場合は、原因を自分で確かめに行かず、その場所から離れることを優先してください。
安全を確保してから情報を集める
自分の身の安全を確保したら、災害の種類や規模、避難情報などを確認します。
スマートフォンを操作することに集中すると、周囲の危険に気づけなくなることがあります。
移動中や危険な場所では画面を見続けず、安全な場所で情報を確認しましょう。
災害時の行動は、必ずしもこの順番どおりに進むとは限りません。
津波や火災の危険が迫っている場合は、詳しい情報を待たずに避難する必要があります。
大切なのは、「決められた順番を守ること」ではなく、今ある危険から自分の命を守る行動を選ぶことです。
災害の種類によって最初の行動は変わる
災害が発生したときの正しい行動は、地震・津波・火災・大雨など、置かれている状況によって異なります。
「災害が起きたら、とにかく避難すればいい」と考えがちですが、慌てて外に飛び出すことで、落下物や倒壊物に巻き込まれる可能性もあります。
一方で、津波や火災のように、一刻も早くその場を離れなければならないケースもあります。
大切なのは、決まった行動をすべての災害に当てはめるのではなく、目の前の危険を見極めることです。
地震が発生したとき
強い揺れを感じたら、まずは頭を守り、倒れてくる家具や割れたガラスから離れましょう。
屋内にいる場合は、丈夫な机の下に入るなどして、揺れが収まるまで身を守ります。慌てて屋外へ飛び出すと、瓦や看板、窓ガラスなどの落下物に当たる危険があります。
揺れが収まったら、火災や建物の損傷、避難経路の状況を確認します。割れたガラスや食器で足を負傷しないよう、靴やスリッパを履いてから移動することも大切です。
建物内にとどまることが危険だと判断した場合は、防災バッグや貴重品にこだわらず、身の安全を最優先に避難してください。
津波の危険があるとき
海岸や川の近くで強い揺れを感じた場合や、弱くても長い揺れが続いた場合は、津波を想定して、すぐに高い場所へ避難します。
津波警報が発表されるまで待ったり、海の様子を確認しに行ったりしてはいけません。津波は必ずしも、海の水が大きく引いてから来るとは限りません。
避難するときは、荷物を取りに戻らず、高台や津波避難ビルなど、より安全な場所を目指します。一度避難したあとは、警報や注意報が解除されるまで海岸や川の近くに戻らないようにしましょう。
火災が発生したとき
火災を発見したら、まず周囲に大きな声で知らせ、安全な場所から119番通報します。
初期消火ができる状況でも、炎や煙が広がっている場合や、少しでも危険を感じた場合は、無理をせず避難してください。
煙の中を移動するときは姿勢を低くし、ハンカチや衣服などで口と鼻を覆います。可能であれば、避難時にドアを閉めることで煙や炎の広がりを遅らせられる場合があります。
一度避難したあとは、忘れ物を取りに建物へ戻ってはいけません。
大雨・洪水・土砂災害の危険があるとき
大雨による洪水や土砂災害は、危険が目に見えてから避難しようとしても、すでに道路が冠水していたり、周囲が暗くなっていたりして、安全に移動できないことがあります。
気象情報や自治体からの避難情報を早めに確認し、危険が迫る前に避難することが重要です。
川や用水路、崖、アンダーパスなどには近づかないでください。水が流れている道路を無理に歩いたり、車で通過したりすることも危険です。
すでに屋外へ出る方が危険な状況では、無理に避難所へ向かわず、建物の上階や崖から離れた部屋など、少しでも安全な場所へ移動する「垂直避難」が必要になることもあります。
災害時の冷静な判断とは、その場にとどまって考え続けることではありません。
状況によっては、詳しい情報がそろう前に行動しなければならない場合もあります。自分のいる場所にどのような危険があるのかを素早く見極め、命を守れる可能性が最も高い行動を選ぶことが大切です。
災害時は「正しい情報」を集める
災害が発生すると、テレビやラジオ、スマートフォン、SNSなどから大量の情報が入ってきます。
しかし、情報が多ければ安全になるとは限りません。
災害時には、発生場所や被害の規模が分からない不確かな情報、過去の災害映像、根拠のない予測などが拡散されることがあります。それを信じて行動すると、本来避けられたはずの危険に近づいてしまう可能性もあります。
だからこそ、情報の内容だけでなく「誰が、いつ発信した情報なのか」を確認することが大切です。
最初に確認したい情報源
災害時は、次のような公的機関から発信される情報を優先して確認しましょう。
- 気象庁の防災情報
- 国や自治体からの避難情報
- 消防や警察からの情報
- テレビやラジオなどの報道
- 防災行政無線や自治体の公式サイト・公式SNS
特に、自分がいる地域の避難指示、避難所の開設状況、道路の通行止めなどは、自治体が発信する最新情報を確認する必要があります。
停電や通信障害によってスマートフォンが使えなくなる可能性もあるため、電池式や手回し充電に対応した防災ラジオを備えておくと、情報収集の手段を増やせます。
SNSの情報をすぐに信じない
SNSは、現地の状況を早く知れる便利な手段です。その一方で、誤った情報や、発信された時刻・場所が異なる投稿も混ざっています。
気になる投稿を見つけても、すぐに信じたり拡散したりせず、次の点を確認しましょう。
- 発信元が明確か
- 投稿日時は新しいか
- 撮影された場所が分かるか
- 公的機関も同じ情報を発表しているか
- ほかの信頼できる情報源でも確認できるか
「知り合いから聞いた」「現地にいる人が言っている」という情報だけでは、それが正しいとは限りません。
また、災害の発生日時を正確に予測できるかのような情報や、過度に不安をあおる投稿にも注意が必要です。
情報を集めること自体が目的ではない
災害時に必要なのは、すべての情報を把握することではありません。
今いる場所は安全なのか、避難する必要があるのか、どこへ向かえばよいのか。その判断に必要な情報を優先して集めることが重要です。
スマートフォンを見続けるあまり、周囲の危険に気づかなければ意味がありません。移動中は足元や落下物、車の動きなどにも注意し、安全な場所に立ち止まってから情報を確認しましょう。
正しい情報とは、最も早く届いた情報ではなく、自分の命を守る行動につなげられる、信頼性の高い情報です。
焦っているときほど、一度立ち止まる
災害時は、「早く何かをしなければ」と焦るのが当然です。
しかし、焦ったまま行動すると、普段なら気づける危険を見落としたり、誤った情報を信じたりする可能性が高くなります。
私自身、自衛隊で火器整備を担当していたときに、焦りが判断を鈍らせることを経験しました。
あるとき、限られた時間の中で整備を終わらせなければならず、作業を急いでいたことがあります。
目の前の作業を終わらせることばかり考え、一つひとつの確認が不十分になっていました。最終確認の段階で不具合に気づきましたが、そのまま見逃していれば、火器が正常に使用できない状態になるところでした。
この経験から学んだのは、時間に追われているときほど、意識して一度立ち止まる必要があるということです。
一度手を止め、作業の手順や現在の状態を確認する。ほんのわずかな時間でも、その確認が大きな事故を防ぐことがあります。
これは、災害時の判断にも共通しています。
ただし、津波や火災が迫っている状況で、その場に立ち止まって考え続けるという意味ではありません。
ここでいう「立ち止まる」とは、行動を始める前に周囲を見て、次のようなことを短時間で確認することです。
- 今いる場所に、どのような危険があるか
- その場にとどまるべきか、すぐに離れるべきか
- どの方向へ移動すれば安全か
- 情報の発信元は信頼できるか
- 家族や周囲に助けが必要な人はいないか
深呼吸を一度して周囲を見るだけでも、視野を取り戻せることがあります。
急いでいるときほど確認を省かない。命に関わる場面だからこそ、状況を短時間で整理し、安全につながる行動を選ぶことが大切です。
限られた情報だけで判断しない
災害時は、短い時間の中で判断しなければなりません。
しかし、目の前にある情報だけで状況を決めつけてしまうと、判断を誤ることがあります。
私は自衛隊の格闘指導官課程で、周囲の状況を確認しながら対応する訓練を受けたことがあります。
その訓練では、限られた情報の中で、目の前にいる相手が脅威なのか、保護が必要な人なのかを判断しなければなりませんでした。
私はそのとき、勢いよくこちらに走って向かって来る人を見て、危険な人物だと判断しました。しかし実際には、その人は危険から逃れ、助けを求めてこちらへ走ってきた一般人という設定でした。
私は「勢いよくこちらへ向かってきた」という一つの行動だけを見て、その人が置かれている状況や、周囲で何が起きているのかを十分に確認できていなかったのです。
この経験から、見えている一部分だけで状況を決めつけることの危険性を学びました。
災害時にも、同じことが起こります。
例えば、SNSで「避難所が満員になった」という投稿を見ても、それがどこの避難所なのか、いつの情報なのかが分からなければ、自分が向かう避難所も利用できないとは限りません。
また、周囲の人が一斉に同じ方向へ走り始めたとしても、その先が安全であるとは限りません。誰かが間違った情報を信じて動き、それに多くの人がつられている可能性もあります。
もちろん、津波や火災などが迫っている状況では、情報が完全にそろうまで待つことはできません。
大切なのは、すべてを確認してから動くことではなく、限られた時間の中でも、発信元・場所・時刻・周囲の危険を可能な範囲で確認することです。
一つの情報や目の前の動きだけで決めつけず、複数の情報を組み合わせて考える。その意識が、災害時の判断ミスを減らすことにつながります。
冷静な判断は、日頃の備えから生まれる
災害が発生した瞬間に、誰もが落ち着いて正しい判断をできるとは限りません。
突然の揺れや大きな音、停電、周囲の混乱などによって、普段なら簡単にできることでも判断に迷う可能性があります。
だからこそ、災害が起きてから考えるのではなく、日頃から「そのとき、どう動くか」を決めておくことが大切です。
自宅周辺の危険を確認しておく
まずは、自治体のハザードマップを使って、自宅や職場の周辺にどのような危険があるのか確認しておきましょう。
確認しておきたい主な項目は、次のとおりです。
- 洪水や内水氾濫の危険
- 土砂災害警戒区域
- 津波の浸水想定区域
- 避難場所と避難所の位置
- 避難場所までの経路
- 通行できなくなる可能性がある道路や橋
避難経路は、一つだけでは不十分です。建物の倒壊や火災、道路の冠水などによって通れなくなる可能性があるため、複数の経路を考えておきましょう。
実際に歩いてみると、地図だけでは分からない狭い道や急な坂、倒れそうなブロック塀などに気づくこともあります。
家族との連絡方法を決めておく
災害時は、電話がつながりにくくなることがあります。
家族とは事前に、次のことを話し合っておきましょう。
- 連絡が取れない場合に集合する場所
- 自宅に戻れない場合の行動
- 子どもや高齢者を誰が迎えに行くか
- 災害用伝言サービスの使い方
- 遠方に住む親族など、連絡の中継役
全員が同じ場所に避難するとは限りません。職場や学校など、それぞれがいる場所で安全を確保する場合もあります。
無理に迎えに行くことで危険に巻き込まれないよう、「連絡が取れなくても、それぞれが安全な場所へ避難する」といった共通認識を持っておくことも重要です。
防災用品を使える状態にしておく
飲料水や非常食を備蓄し、防災バッグを用意していても、必要なときに使えなければ十分とはいえません。
ライトの電池は切れていないか、モバイルバッテリーは充電されているか、非常食の期限は過ぎていないか、定期的に確認しましょう。
防災バッグも、押し入れの奥ではなく、避難時にすぐ持ち出せる場所に置いておく必要があります。
在宅避難に必要なものは「元自衛官が選ぶ在宅避難に必要な防災グッズ10選」で、避難時に持ち出すものは「元自衛官が教える防災バッグの作り方」で詳しく紹介しています。
一度、行動を練習しておく
知識として知っていることと、実際に行動できることは別です。
避難場所まで歩く、防災バッグを背負って移動する、災害用伝言サービスを試すなど、一度でも経験しておくと、災害時の迷いを減らせます。
自衛隊でも、緊急時に適切な行動ができるよう、同じ動作や手順を繰り返し訓練します。
それは、何が起こるかを完全に予測するためではありません。予想外の状況でも、落ち着いて次の行動を選べるようにするためです。
災害時の冷静さは、特別な精神力だけで生まれるものではありません。
事前に危険を知り、行動を決め、必要なものを準備しておく。その積み重ねが、いざというときの判断を支えてくれます。
災害が起きた直後の判断手順
災害時は、考えることが多すぎると、何から行動すればよいか分からなくなります。
すべての災害に共通する絶対的な手順はありませんが、判断に迷ったときは、次の流れを意識してください。
まず自分の身を守る
落下物や倒れてくる家具、割れたガラスなど、その場にある危険から身を守ります。
強い揺れが続いているときは、慌てて移動するよりも、頭を守りながら安全な場所で揺れが収まるのを待つことが基本です。
ただし、津波や火災など、その場にとどまる方が危険な場合は、できるだけ早く安全な場所へ移動します。
周囲の危険を確認する
揺れが収まったあとや、安全な場所へ移動できた段階で、周囲を確認します。
建物の損傷、火災や煙、津波の危険、川の増水、崖の状態などを見て、その場にとどまれるかを判断しましょう。
危険な場所へ近づいて確認する必要はありません。目や耳、においなどから分かる範囲で確認します。
避難が必要か判断する
自宅や現在地に危険が迫っている場合は、速やかに避難します。
「周囲の人がまだ動いていないから大丈夫」とは限りません。反対に、周囲の人が走り出したからといって、何も確認せずについて行くことも危険です。
災害の種類や自分がいる場所を踏まえ、命を守れる可能性が高い行動を選びましょう。
信頼できる情報を確認する
身の安全を確保したうえで、気象庁や自治体、消防、警察、テレビ、ラジオなどの情報を確認します。
発信元だけでなく、発表された時刻や対象地域にも注意してください。
SNSの情報は参考の一つにとどめ、公的機関の発表と照らし合わせて確認しましょう。
安全を確保してから周囲を助ける
自分の安全が確保できたら、家族や近くにいる人の状況を確認します。
ただし、倒壊しそうな建物や火災現場、増水した川などへ無理に近づいてはいけません。救助が必要な場合は、消防や警察などへ状況を伝えます。
自分まで危険に巻き込まれると、助けを必要とする人が増えてしまいます。
災害時に求められるのは、一度も迷わず完璧に行動することではありません。
その時点で分かる情報と周囲の状況から、より安全な行動を選び続けることが大切です。状況が変われば、最初に決めた行動を変更する柔軟さも必要になります。
まとめ|災害時の判断は、日頃の備えで変えられる
災害が発生したとき、すべての状況に当てはまる一つの正解はありません。
地震では、まず落下物などから身を守る必要があります。一方、津波や火災が迫っている場合は、詳しい情報がそろうのを待たず、すぐに避難しなければならないこともあります。
大切なのは、「災害が起きたら必ずこうする」と決めつけるのではなく、災害の種類や現在地、周囲の危険を確認し、命を守れる可能性が最も高い行動を選ぶことです。
この記事で伝えたかったポイントを、もう一度整理します。
- 最初に自分の身を守る
- 周囲の危険を確認する
- その場にとどまるか、避難するかを判断する
- 公的機関からの情報を優先する
- SNSの情報は発信元・時刻・場所を確認する
- 自分の安全を確保してから周囲を助ける
- 状況が変われば、行動も柔軟に変える
私は自衛隊での火器整備や格闘指導官課程を通じて、焦っているときほど確認を省かないこと、限られた情報だけで状況を決めつけないことの大切さを学びました。
これは、災害時にも共通する考え方です。
冷静な判断とは、怖さを感じないことでも、時間をかけて考え続けることでもありません。
危険なときには迷わず動き、確認できるときには一度周囲を見渡す。その状況に応じた行動を選ぶことが、冷静な判断だと私は考えています。
そして、その判断を支えるのが日頃の備えです。
ハザードマップを確認する、家族と連絡方法を決める、避難経路を実際に歩く。まずは今日、その中から一つだけでも始めてみてください。
事前に考え、準備した経験は、いざというときに自分や大切な人の命を守るための羅針盤になります。



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