防災バッグの作り方|元自衛官が教える選び方・中身・注意点

防災

はじめに

「防災バッグを準備したいけれど、どのようなバッグを選べばいいのか分からない」

「必要なものをすべて入れたら、重くなりすぎてしまった」

「市販の防災セットを買うだけで本当に十分なのか」

このように、防災バッグの作り方に迷っている方も多いのではないでしょうか。

私は陸上自衛官として8年間勤務し、必要な装備を選び、点検し、実際に携行することの重要性を学びました。

防災バッグも、中身をたくさん詰めれば安心というわけではありません。

どれだけ多くの防災用品を入れていても、重すぎて背負えなかったり、必要なものをすぐに取り出せなかったりすれば、避難時の行動を妨げる可能性があります。

防災バッグを作る目的は、自宅にある備蓄品をすべて持ち出すことではありません。

自宅の倒壊や火災、津波、土砂災害などの危険から安全な場所へ避難し、避難先で必要となる最低限のものを持ち出すことです。

前回の記事では、自宅が安全な場合に行う「在宅避難」に備えて、自宅に置いておきたい防災グッズ10選をご紹介しました。

この記事では避難時に持ち出す防災バッグに焦点を当て、次の内容を詳しく解説します。

  • 防災バッグを準備する目的
  • 自分に合ったバッグの選び方
  • 優先して入れたい内容品
  • 家族構成や季節に合わせて追加するもの
  • 避難しやすい重量と中身の詰め方
  • 保管方法と定期点検
  • 防災バッグを作るときの注意点

市販のセットをそのまま購入するのではなく、自分や家族が実際に背負って避難できる防災バッグを作っていきましょう。

防災バッグを作る目的

防災バッグの目的は、避難生活に必要なものをすべて持ち運ぶことではありません。

災害の危険から安全な場所へ避難し、避難先で支援を受けられるまでの間、自分や家族を守るために必要なものを持ち出すことです。

自宅に保管する防災備蓄と、避難時に持ち出す防災バッグでは、役割が異なります。

自宅の備蓄品は、在宅避難ができる場合に、数日間生活するためのものです。

一方、防災バッグは、自宅にとどまることが危険な場合に、すぐ持ち出して避難するためのものです。

そのため、防災バッグには次の役割があります。

  • 安全な場所まで避難する
  • 避難中のけがや体調不良に備える
  • 家族や自治体からの情報を得る
  • 避難先で必要になる最低限の生活用品を持ち出す
  • 自分にしか用意できない薬や衛生用品を確保する

防災バッグを作るときに大切なのは、「あると便利なもの」をすべて入れることではありません。

限られた容量と重量の中で、自分や家族にとって必要性の高いものから優先して入れることです。

市販の防災セットは、基本的な用品をまとめて揃えられるため便利ですが、年齢や体格、持病、家族構成、住んでいる地域の災害リスクまでは考慮されていません。

購入しただけで安心せず、中身を一つずつ確認し、自分に必要なものを追加したり、不要なものを取り除いたりしましょう。

また、災害が発生したときに、必ず防災バッグを持ち出せるとは限りません。

津波や火災、建物の倒壊など、すぐに避難しなければ命に関わる状況では、防災バッグを取りに戻ってはいけません。

防災バッグよりも、自分や家族の命を守るための避難を最優先にしてください。

防災バッグの選び方|容量よりも背負いやすさを優先する

防災バッグには、両手を自由に使えるリュックタイプを選びましょう。

避難中は、暗い場所でライトを使ったり、手すりにつかまったり、家族の手を引いたりする可能性があります。

片手がふさがる手提げバッグや、道路の段差やがれきで動かしにくいキャリーケースは、避難時には適していません。

防災バッグを選ぶときは、次の点を確認してください。

・両肩で背負えるリュックタイプ

左右の肩で重量を支えられるリュックなら、体への負担を分散できます。

肩ベルトは、幅が広くクッション性のあるものを選びましょう。細い肩ベルトは、荷物が重くなると肩へ食い込みやすくなります。

・自分の体格に合った容量

成人用の目安としては、20〜30L程度から検討するのがおすすめです。

ただし、必要な容量は体格や家族構成、持ち出す内容によって異なります。

容量が大きいほど安心とは限りません。大きなバッグを選ぶと、空いている場所へ次々と物を入れてしまい、重くなりすぎる可能性があります。

最終的には、必要なものが入り、自分で無理なく背負って避難できる容量を選びましょう。

・胸ベルトや腰ベルトが付いている

胸ベルトや腰ベルトがあると、歩いたときにバッグが揺れにくくなり、肩にかかる負担も軽減できます。

長い距離を歩く場合や、階段や坂道を移動する場合にも役立ちます。

実際に背負い、ベルトの長さを自分の体に合わせて調整できるか確認しましょう。

・防水性、撥水性がある

避難時は雨の中を移動する可能性があります。

防水性や撥水性のある素材を選び、ファスナー部分からも水が入りにくいものを選ぶと安心です。

ただし、防水と表示されていても、完全に水の侵入を防げるとは限りません。

薬や身分証のコピー、モバイルバッテリーなど、水に弱いものはチャック付きの保存袋や防水ケースへ入れておきましょう。

必要に応じて、リュック全体を覆うレインカバーも準備します。

・中身を整理しやすい

ポケットや仕切りがあると、必要なものを分けて収納できます。

ただし、ポケットが多すぎると、どこに何を入れたか分からなくなることもあります。

ライトや救急用品など、すぐに使う可能性があるものを取り出しやすい場所へ入れられる構造を選びましょう。

・丈夫で壊れにくい

バッグ本体の生地だけでなく、肩ベルトの縫い目やファスナー部分も確認してください。

防災バッグは長期間保管するため、久しぶりに持ち上げたときに肩ベルトが切れたり、ファスナーが開かなくなったりする可能性があります。

定期的に実際に背負い、破れや劣化がないか確認しましょう。

・家族全員で一つにまとめない

家族分の荷物を一つの大きなバッグへまとめると、そのバッグを持つ人と離れた場合や、けがをした場合に、全員が必要なものを使えなくなる可能性があります。

可能であれば、家族一人ひとりの体格や体力に合ったバッグを用意し、それぞれが自分で必要なものを持てるようにしましょう。

子どもや高齢者には、無理のない範囲で軽いものを分担します。

バッグを選んだあとは、必ず中身を入れた状態で背負い、立つ、歩く、階段を上り下りするといった動作ができるか確認してください。

防災バッグの中身を選ぶ優先順位

防災バッグは、必要と思うものを思いつくまま入れるのではなく、優先順位を決めて準備することが大切です。

中身は、次の3つに分けて考えましょう。

命と安全を守るもの

避難中のけがを防ぎ、安全な場所まで移動するために必要なものです。

  • 飲料水
  • 調理せずに食べられる非常食
  • ヘッドライト
  • ホイッスル
  • 雨具
  • 作業用手袋
  • 防寒用品
  • ヘルメットや防災頭巾

情報・連絡・身元確認に必要なもの

災害情報を確認し、家族と連絡を取り、自分の身元や健康状態を伝えるために必要なものです。

  • スマートフォン
  • モバイルバッテリー
  • 充電ケーブル
  • 携帯ラジオ
  • 現金
  • 身分証明書や健康保険情報のコピー
  • 緊急連絡先を書いたメモ
  • 筆記用具

避難先で過ごすために必要なもの

避難所などで一定時間を過ごすことを想定して準備するものです。

  • 携帯トイレ
  • 救急用品
  • 常備薬・処方薬
  • マスク
  • ウェットティッシュ
  • 歯ブラシ
  • タオル
  • 着替えや下着
  • アルミブランケット
  • ごみ袋
  • 個人や家族に必要な用品

まず「命と安全を守るもの」を入れ、次に情報や健康を守るものを追加します。

そのうえで、バッグの容量と重量を確認しながら、避難先での生活に必要なものを加えていきましょう。

防災バッグの中身に、すべての人に共通する唯一の正解はありません。

必要なものは、年齢、体格、持病、家族構成、季節、避難先までの距離、地域の災害リスクによって変わります。

市販のチェックリストをそのまま使うのではなく、「自分が避難するときに本当に必要か」という視点で、一つずつ判断することが大切です。

命と安全を守るために入れたいもの

最初に準備するのは、安全な場所まで避難し、自分の命を守るために必要なものです。

便利さよりも、避難中に使う可能性が高いものを優先しましょう。

・飲料水

防災バッグには、持ち運びやすい500mlのペットボトルを2〜3本程度入れておきます。

水は重要ですが、500mlで約500gあるため、入れすぎるとバッグが急に重くなります。

自宅で生活するための水は「2記事目」で紹介した「在宅避難用の備蓄」として保管し、防災バッグには避難中と避難直後に必要な量を入れましょう。

必要な本数は、避難先までの距離、季節、体格、持病などに合わせて調整してください。

調理せずに食べられる非常食

避難中や避難直後は、お湯を沸かしたり、落ち着いて食事をしたりできるとは限りません。

防災バッグには、開封してすぐに食べられるものを優先して入れましょう。

  • 栄養補助食品
  • ビスケットやクラッカー
  • ようかん
  • ゼリー飲料
  • 缶切りが不要な缶詰

軽く、保存期間が長く、自分が普段から食べ慣れているものを選びます。

のどが渇きやすい食品だけに偏らないことも大切です。

私は自衛隊の演習時、フルーツグラノーラなどのシリアルをナルゲンボトルのような密閉容器へ移し、行動中の食事として持ち歩いていました。

シリアルは牛乳などをかけて食べる方が多いと思いますが、そのままでも意外とおいしく、調理せずにすぐ食べられます。

商品によっては、炭水化物や食物繊維なども摂ることができ、軽くて持ち運びやすいため、個人的におすすめしたい非常食の一つです。

ただし、乾いたシリアルは食べるとのどが渇くこともあります。飲料水と一緒に準備し、事前にそのまま食べられるか試しておきましょう。

・ヘッドライト

夜間の避難や停電時に備えて、ライトは必ず入れておきましょう。

特におすすめなのが、両手を自由に使えるヘッドライトです。

暗い場所では、足元を確認するだけでなく、手すりにつかまったり、障害物を避けたり、家族の手を引いたりすることがあります。

乾電池式なら予備電池を一緒に入れ、充電式なら定期的に充電残量を確認してください。

・ホイッスル

建物やがれきの中に閉じ込められた場合、大声を出し続けると体力を消耗します。

小さな力で周囲に居場所を知らせられるホイッスルを、すぐに使える場所へ付けておきましょう。

バッグの奥ではなく、肩ベルトや外側のポケットなど、背負った状態でも手が届く場所に取り付けます。

・雨具

雨の中を避難する場合に備えて、上下が分かれたレインウェアを準備しておくと安心です。

傘は片手がふさがり、強風で使えなくなることもあります。避難時は、両手を自由に使える雨具の方が適しています。

レインウェアは雨だけでなく、風や寒さを防ぐためにも役立ちます。

雨具は、バッグの底や奥ではなく、外側のポケットなど、すぐに取り出せる場所へ収納しておきましょう。

避難中は、急に雨が降ったり、気温が変化したりすることがあります。

バッグの奥へ入れてしまうと、取り出すためにほかの荷物を一度外へ出さなければならず、すぐに使用できません。

必要になったときに短時間で取り出せるように、収納場所まで考えて準備することが大切です。

・丈夫な作業用手袋

避難経路には、割れたガラスや倒れた家具、木材などが散乱している可能性があります。

薄い軍手では、鋭利なものが貫通することがあります。

手のひらまで保護できる革製や耐切創性のある作業用手袋を選びましょう。

作業用手袋は、カラビナなどを使ってリュックの肩ベルトに取り付けておくと、必要なときにすぐ使用できます。

ただし、避難中に落としたり、周囲のものへ引っ掛けたりしないように、手袋とカラビナが確実に固定されているか確認しておきましょう。

・防寒用品

季節を問わず、体温の低下を防ぐための用品を入れておきましょう。

  • アルミブランケット
  • 使い捨てカイロ
  • 薄手の防寒着
  • 厚手の靴下

アルミブランケットは軽くて場所を取りませんが、それだけで十分に暖かくなるとは限りません。

季節や地域に合わせて、防寒着や着替えも追加しましょう。

・ヘルメット、防災頭巾

落下物から頭を守るため、ヘルメットや防災頭巾も準備しておくと安心です。

バッグの中へ無理に詰め込む必要はありません。

防災バッグの近くに置き、避難するときにすぐ装着できる状態にしておきましょう。

防災バッグへ基本用品を入れたら、実際に背負って歩き、重すぎないかを確認してください。

特に水は重量へ大きく影響します。必要性を考えながら、自分が安全に持ち運べる量へ調整しましょう。

情報・連絡・身元確認に必要なもの

災害時は、避難情報や周囲の状況を正しく把握し、家族と連絡を取るための手段が必要です。

スマートフォンだけに頼らず、電池切れや通信障害も想定して、複数の方法を準備しておきましょう。

・スマートフォン

スマートフォンは、災害時の重要な情報源になります。

  • 避難情報や気象情報の確認
  • 家族や知人との連絡
  • 現在地や避難場所の確認
  • 安否情報の発信
  • ライトとしての使用

ただし、災害時は通信がつながりにくくなったり、インターネットを利用できなくなったりする可能性があります。

自宅周辺のハザードマップや避難場所、家族の連絡先などは、あらかじめスマートフォンへ保存しておきましょう。

画面のスクリーンショットとして保存しておけば、通信できない状態でも確認できます。

・モバイルバッテリー、充電ケーブル

スマートフォンの電源を確保するため、充電済みのモバイルバッテリーを入れておきましょう。

防災バッグへ入れる場合は、容量だけでなく、重さとのバランスも重要です。

10,000mAh程度を一つの目安とし、自分のスマートフォンを何回充電できるか確認しておきます。

モバイルバッテリーだけでなく、使用する端子に合った充電ケーブルも一緒に入れてください。

家族で端末の種類が異なる場合は、それぞれの端末を充電できるか確認しておきましょう。

長期間バッグへ入れたままにせず、定期的に残量や本体の膨らみ、異常な発熱がないか点検します。

・携帯ラジオ

スマートフォンが使えない場合に備えて、携帯ラジオも用意しておくと安心です。

避難情報や災害の状況を音声で確認できるため、情報を得る手段を増やせます。

乾電池式の場合は予備電池も一緒に入れ、ライトなどと電池の種類を統一しておくと管理しやすくなります。

手回し充電やソーラー充電に対応した製品もありますが、災害時に初めて使用するのではなく、事前に操作方法と受信状態を確認しておきましょう。

避難所で使用することを考え、イヤホンも一緒に準備しておくと周囲へ配慮できます。

・現金

停電や通信障害によって、クレジットカードやスマートフォン決済、ATMが利用できなくなる可能性があります。

防災バッグには、少額の現金を入れておきましょう。

高額紙幣だけでは支払いに使いにくい場合があるため、千円札や硬貨を組み合わせて準備します。

現金は一か所にまとめすぎず、防水できる小さなケースや袋へ入れて保管しましょう。

・身分証明書、健康情報のコピー

避難先で本人確認や医療を受ける場合に備えて、次の情報を準備しておきます。

  • 氏名・住所・生年月日
  • 身分証明書のコピー
  • 健康保険資格が分かる情報
  • 血液型
  • 持病
  • アレルギー
  • 服用している薬
  • かかりつけの医療機関

個人情報が含まれるため、必要以上の情報は入れず、防水ケースや封筒へ入れて保管してください。

スマートフォンにも同じ情報を保存しておくと、紙とデジタルの両方で確認できます。

・緊急連絡先を書いたメモ

スマートフォンが故障したり、電池が切れたりすると、登録している電話番号を確認できなくなる可能性があります。

家族や親族、勤務先、かかりつけの医療機関など、必要な連絡先を紙へ書いて入れておきましょう。

家族が離れた場所にいるときの集合場所や、連絡が取れない場合の行動も一緒に書いておくと安心です。

・ハザードマップ、避難経路

自宅周辺のハザードマップや避難場所までの経路を、紙でも確認できるようにしておきましょう。

災害によって、普段使用している道路が通れなくなることもあります。

避難経路は一つだけでなく、複数考えておくことが大切です。

実際に歩いて、危険なブロック塀や狭い道路、浸水しやすい場所などがないか確認しておきましょう。

・筆記用具

油性ペンと小さなメモ帳も入れておきましょう。

家族への伝言を残す、避難先を記録する、必要な情報を書き留めるといった場面で役立ちます。

濡れた場所でも使いやすいように、チャック付きの保存袋へまとめておくと安心です。

避難先で過ごすために必要なもの

避難所では、必要な物資がすぐに行き渡るとは限りません。

多くの人と同じ空間で過ごすことや、断水、停電、寒暖差なども想定し、最低限の生活用品を準備しておきましょう。

ただし、自宅で数日間生活するための備蓄品を、すべて防災バッグへ入れる必要はありません。

避難直後から必要になるものや、自分で用意しなければならないものを優先します。

・携帯トイレ

避難中や避難先で、すぐにトイレを使えるとは限りません。

防災バッグには、一人につき数回分の携帯トイレを入れておきましょう。

携帯トイレ本体に加えて、使用後の袋を入れる防臭袋や厚手のごみ袋も必要です。

自宅での在宅避難に必要な分は、2記事目で紹介したとおり、別に備蓄しておきます。

・救急用品

避難中の切り傷や擦り傷などに対応できるように、最低限の救急用品を準備します。

  • 絆創膏
  • 清潔なガーゼ
  • 包帯
  • 医療用テープ
  • 消毒液
  • 使い捨て手袋
  • 小型のはさみ

救急用品は、バッグの奥ではなく、すぐに取り出せる場所へ収納しましょう。

市販の救急セットを使用する場合も、中身や使用期限を確認し、自分に必要なものが入っているか確認してください。

・常備薬、処方薬

持病の薬や普段から使用している薬は、支援物資で代用できない可能性があります。

必要な量を持ち出せるように、事前に医師や薬剤師へ相談しておきましょう。

薬は水濡れを防ぐため、防水できる袋やケースへ入れます。

服用している薬の名前、用量、服用する時間が分かるお薬手帳やメモも一緒に入れておきましょう。

定期的に使用期限を確認し、古くなったものを入れ替えることも大切です。

・衛生用品

断水や避難所での生活に備えて、次の衛生用品を準備します。

  • マスク
  • ウェットティッシュ
  • 手指消毒液
  • ティッシュ
  • 歯ブラシ
  • 液体歯磨き
  • タオル
  • 使い捨て手袋
  • トイレットペーパー

持ち出す量を抑えるため、小分けされたものや携帯用サイズを選びましょう。

トイレットペーパーは芯を抜いて平らにつぶし、防水袋へ入れると省スペースになります。

・着替え、下着

汗や雨で衣服が濡れたままになると、体温を奪われたり、体調を崩したりする原因になります。

最低限の下着、靴下、薄手の着替えを入れておきましょう。

衣類はチャック付きの圧縮袋へ入れると、濡れるのを防ぎながらコンパクトに収納できます。

季節が変わったときや、家族の衣類サイズが変わったときは、中身を見直してください。

・アルミブランケット、防寒用品

避難所では、床から冷えを感じたり、十分な寝具がすぐに用意されなかったりする可能性があります。

軽くて収納しやすいアルミブランケットや、季節に合った防寒用品を準備しておきましょう。

冬は使い捨てカイロやニット帽、夏は冷却タオルやうちわなどを追加します。

季節ごとに中身を入れ替えることで、不要な荷物を減らせます。

・ごみ袋、チャック付き保存袋

ごみ袋は、使用済みの衛生用品や濡れた衣類を入れるだけでなく、荷物の防水や仕分けにも使用できます。

大小のごみ袋とチャック付き保存袋を、複数枚入れておきましょう。

中身が見える袋を使って種類ごとに分けておくと、必要なものを探しやすくなります。

・避難所で役立つもの

重量に余裕があれば、次のものも検討します。

  • 耳栓
  • アイマスク
  • 携帯用スリッパ
  • 小さな敷物
  • 紙コップ
  • 割り箸やスプーン

避難所では多くの人が同じ空間で過ごすため、十分に眠れないこともあります。

ただし、快適さを求めて荷物を増やしすぎないようにし、自分にとって必要性が高いものだけを選びましょう。

個人や家族に合わせて追加するもの

防災バッグの中身は、家族全員が同じである必要はありません。

年齢、健康状態、生活環境によっては、支援物資だけでは代用できないものがあります。

普段の生活で「これがないと困るもの」を確認し、一人ひとりに合わせて追加しましょう。

・乳幼児がいる場合

乳幼児用品は種類やサイズが決まっているため、普段使用しているものを準備します。

  • 液体ミルクや粉ミルク
  • 哺乳瓶や使い捨て哺乳ボトル
  • 離乳食
  • 紙おむつ
  • おしり拭き
  • 着替え
  • 抱っこひも
  • 母子健康手帳のコピー
  • 小さなおもちゃや安心できるもの

避難時はベビーカーを使えない道路状況になる可能性があります。両手を使える抱っこひもも準備しておくと安心です。

ミルクや離乳食は、普段から口にしているものを選び、賞味期限や子どもの成長に合わせて入れ替えましょう。

・妊娠中の方がいる場合

妊娠中は体調が変化しやすく、避難行動や避難生活で特別な配慮が必要になることがあります。

  • 母子健康手帳
  • 診察券
  • 服用している薬
  • 生理用品
  • 清潔なタオル
  • 防寒用品
  • 食べやすい食品
  • かかりつけ医の連絡先

体調や妊娠時期に応じて必要なものが変わるため、健診の際に災害への備えについて相談しておくと安心です。

・生理用品が必要な場合

生理用品は、普段使用している種類を準備しておきましょう。

  • 生理用ナプキン
  • おりものシート
  • サニタリーショーツ
  • 中身の見えない防臭袋
  • ウェットティッシュ
  • 鎮痛薬

必要な量や種類には個人差があります。支援物資がすぐに届くとは限らないため、自分に合ったものを用意することが大切です。

・高齢者や介護が必要な方がいる場合

普段の生活で使用している介護用品や補助用品を確認します。

  • 処方薬
  • お薬手帳
  • 介護用おむつ
  • 尿取りパッド
  • 入れ歯や洗浄用品
  • 補聴器と予備電池
  • 老眼鏡
  • 緊急連絡先
  • 支援時に必要な情報を書いたメモ

一人での避難が難しい場合は、持ち物だけでなく、誰が避難を支援するのか、どこへ避難するのかも事前に決めておく必要があります。

家族だけで対応することが難しい場合は、自治体や地域の支援制度について確認しておきましょう。

・持病やアレルギーがある場合

持病の薬やアレルギー対応食品は、本人にしか合わないことがあります。

  • 処方薬
  • お薬手帳
  • 病名やアレルギーを書いたカード
  • かかりつけ医の連絡先
  • アレルギー対応食品
  • 医師から処方された緊急時の薬

薬の保管方法や持ち出せる量については、事前に医師や薬剤師へ相談してください。

自分で症状を説明できない状態も想定し、持病やアレルギー、服用している薬を紙に書いておきましょう。

眼鏡や補聴器を使用している場合

眼鏡や補聴器がなければ、安全に避難できない方もいます。

  • 予備の眼鏡
  • 眼鏡ケース
  • 補聴器
  • 補聴器用の予備電池
  • コンタクトレンズ
  • コンタクトレンズのケア用品

避難時は洗浄や衛生管理が難しくなる可能性があるため、コンタクトレンズだけでなく、予備の眼鏡も準備しておきましょう。

ペットがいる場合

ペット用の支援物資は、人向けの物資より届くまでに時間がかかる可能性があります。

  • ペットフード
  • 飲料水
  • 常備薬
  • リードやハーネス
  • キャリーバッグやケージ
  • トイレ用品
  • ごみ袋
  • 食器
  • 飼い主の連絡先
  • ペットの写真
  • ワクチン接種や健康情報の記録

避難所へペットと同行できても、飼い主と同じ空間で過ごせるとは限りません。

住んでいる地域の避難所がペットの同行避難に対応しているか、どのようなルールがあるかを事前に自治体へ確認しておきましょう。

ペット用品は人の防災バッグと分け、すぐ持ち出せる状態にしておくと管理しやすくなります。

防災バッグの重量と中身の詰め方

必要なものをすべて入れても、重すぎて背負えなければ避難に使えません。

防災バッグは「入るかどうか」ではなく、実際に背負って安全に移動できるかを基準に調整しましょう。

私は自衛隊に勤務していたとき、30kgを超えるリュックを背負い、約40kmを歩く行軍訓練を何度も経験しました。

同じ重さのリュックを背負い、同じ距離を歩いた場合でも、肩ベルトや腰ベルトの調整、荷物を入れる位置や左右の重量バランスによって、体にかかる負担は驚くほど変わります。

防災バッグは、自衛隊の行軍で使用する装備ほど重くする必要はありません。

しかし、バッグの調整や荷物の詰め方が重要であることは同じです。

準備や点検を面倒に感じることもあると思いますが、自分の命を守るための準備だと考え、実際に背負いながら念入りに調整することをおすすめします。

・重量は自分で背負って確認する

持ち運べる重量は、体格や年齢、体力、避難経路、健康状態によって異なります。

一律の重さだけを基準にするのではなく、中身を入れた状態で次の動作を確認してください。

  • 一人でバッグを持ち上げられるか
  • 助けを借りずに背負えるか
  • 立ち上がったり、しゃがんだりできるか
  • 10分以上歩けるか
  • 階段を上り下りできるか
  • 両手を自由に動かせるか
  • 体が後ろへ引っ張られないか

少し歩いただけで肩や腰が痛くなる場合や、バランスを崩す場合は、中身を減らす必要があります。

自宅から避難場所までの経路を、実際にバッグを背負って歩いてみるのがおすすめです。

・重いものは背中に近い位置へ入れる

水やモバイルバッテリーなどの重いものは、背中から離れた場所へ入れると、体が後ろへ引っ張られやすくなります。

重いものは、バッグの中央付近で背中に近い位置へ収納しましょう。

左右どちらかに重さが偏らないように、水などはバランスよく分けて入れます。

・軽いものは下側へ入れる

着替えやタオル、アルミブランケットなど、軽くて壊れにくいものはバッグの下側へ入れます。

衣類をクッションとして使えば、ほかの内容品を保護することにもつながります。

ただし、雨具など緊急時にすぐ使うものは、軽くてもバッグの奥へ入れないようにしてください。

・すぐ使うものは上部や外側へ入れる

避難中に使う可能性が高いものは、バッグを大きく開けなくても取り出せる場所へ収納します。

  • ヘッドライト
  • 雨具
  • 作業用手袋
  • ホイッスル
  • 救急用品
  • 飲料水
  • ハザードマップ

これらをバッグの底へ入れると、必要になったときにほかの荷物をすべて出さなければなりません。

何をどこへ入れたか、家族にも分かるようにしておきましょう。

・種類ごとに袋へ分ける

バッグの中身は、用途ごとにチャック付きの保存袋やポーチへ分けます。

  • 救急用品
  • 衛生用品
  • 電源・充電用品
  • 書類・現金
  • 衣類
  • 食品

透明な袋を使用したり、袋へ大きく名前を書いたりすると、中身をすぐに確認できます。

小分けにすることで、雨や飲料水の漏れによる水濡れも防ぎやすくなります。

・水に弱いものは防水する

次のものは、必ず防水できる袋やケースへ入れてください。

  • モバイルバッテリー
  • 充電ケーブル
  • 携帯ラジオ
  • 予備電池
  • 身分証明書などのコピー
  • 現金
  • 緊急連絡先

バッグに防水性があっても、ファスナーや縫い目から水が入る可能性があります。

バッグ本体の性能だけに頼らず、中身も個別に防水しましょう。

・外側に物を付けすぎない

バッグの外側へ多くのものをぶら下げると、避難中に落としたり、ドアや木の枝、周囲の障害物へ引っ掛けたりする可能性があります。

作業用手袋やホイッスルなど、すぐに使用するものだけに絞り、カラビナなどで確実に固定してください。

・肩ベルトを自分の体に合わせる

バッグを背負ったら、肩ベルト、胸ベルト、腰ベルトを自分の体に合わせて調整します。

バッグと背中の間に大きな隙間があると、歩くたびに荷物が揺れ、体への負担が増えます。

家族でバッグを共有する場合でも、実際に持ち出す人の体格に合わせて、事前にベルトを調整しておきましょう。

最後にバッグ全体の重さを量り、中身の一覧と一緒に記録しておくと、見直すときに判断しやすくなります。

防災バッグの保管場所と定期点検

防災バッグは、中身を揃えるだけでなく、必要なときにすぐ持ち出せる場所へ保管することが大切です。

どれだけ十分に準備していても、家具の奥や押し入れの高い場所に置いていると、災害時に取り出せない可能性があります。

・玄関や避難経路の近くに置く

防災バッグは、玄関や寝室など、避難するときに通る場所へ置いておきましょう。

ただし、次のような場所は避けてください。

  • 倒れる可能性がある家具の近く
  • 割れる可能性がある窓の近く
  • 荷物を移動しなければ取り出せない場所
  • 高い棚の上
  • 湿気が多い場所
  • 直射日光が当たる場所

玄関に置く場合も、靴箱の奥へしまい込まず、扉が開かなくなっても取り出せる位置を考えます。

自宅の間取りや避難経路に合わせて、最も安全に持ち出せる場所を選びましょう。

寝室にも最低限の避難用品を置く

災害は、就寝中に発生する可能性もあります。

寝室には、防災バッグとは別に、次のものを手の届く場所へ置いておくと安心です。

  • 懐中電灯やヘッドライト
  • ホイッスル
  • 丈夫な靴
  • 作業用手袋
  • 眼鏡

地震でガラスや物が床に散乱すると、裸足で歩くことが危険になります。

靴はベッドの下へ完全に押し込まず、横になった状態でも手が届く位置へ置いておきましょう。

・車内へ置いたままにしない

車を使って避難する予定でも、防災バッグを車内だけに置くのはおすすめできません。

災害時に車まで移動できるとは限らず、道路状況によっては徒歩で避難しなければならないこともあります。

また、車内は高温になりやすく、モバイルバッテリーや食品、薬などが劣化する原因になります。

車には車用の防災用品を別に準備し、自宅から持ち出す防災バッグとは分けて考えましょう。

・家族全員が保管場所を把握する

防災バッグを準備した人だけでなく、家族全員が保管場所を把握しておくことが大切です。

誰がどのバッグを持つのか、子どもや高齢者の荷物を誰が補助するのかも事前に決めておきましょう。

家族が別々の場所にいる場合も想定し、集合場所や連絡方法について話し合っておきます。

・半年に一度を目安に点検する

防災バッグは、一度作ったら終わりではありません。

半年に一度を目安に、少なくとも春と秋の年2回は中身を確認しましょう。

点検する項目は次のとおりです。

  • 飲料水や食品の賞味期限
  • 薬の使用期限と内容
  • モバイルバッテリーの充電残量
  • 電池の液漏れや劣化
  • ライトやラジオの動作
  • 衣類のサイズ
  • 季節に合った防寒・暑さ対策用品
  • 現金の金額
  • 身分証明書などのコピー
  • 緊急連絡先
  • 家族構成や健康状態の変化
  • バッグやベルト、ファスナーの劣化

スマートフォンのカレンダーへ点検日を登録しておくと、忘れにくくなります。

・点検時に実際に使用する

中身を見るだけでなく、ライトを点灯する、ラジオを受信する、携帯トイレの使い方を確認するなど、実際に使用できる状態か確かめましょう。

最後にすべての荷物を入れ直し、バッグを背負って歩きます。

前回より重くなっていないか、必要なものをすぐ取り出せるか、ベルトの長さが合っているかも確認してください。

防災用品を「持っている」ことと、災害時に「使える」ことは同じではありません。

定期的な点検まで含めて、防災バッグの準備だと考えましょう。

防災バッグを作るときの注意点

防災バッグは、物を入れれば完成するものではありません。

作り方を間違えると、重さや使いにくさによって避難の妨げになる可能性があります。

次の点に注意しながら、自分や家族が実際に使えるバッグへ調整しましょう。

・自宅の備蓄品をすべて入れない

防災バッグは、避難先で何日間も生活するための物資をすべて運ぶものではありません。

自宅で使用する水、食料、カセットコンロ、携帯トイレなどの備蓄品は、在宅避難用として別に保管します。

防災バッグには、安全な場所へ避難し、避難直後に必要となるものを優先して入れましょう。

・「あると便利」だけで物を増やさない

便利そうなものを次々と追加すると、バッグはすぐに重くなります。

物を追加するときは、次の点を考えてください。

  • 避難中に使用する可能性があるか
  • ほかのもので代用できないか
  • 自分にしか用意できないものか
  • 重さに見合う必要性があるか
  • 実際に使い方を理解しているか

使用する場面を具体的に想像できないものは、一度外してから全体の重量を確認しましょう。

・市販の防災セットをそのまま使わない

市販の防災セットは、基本的な用品をまとめて揃えられるため便利です。

しかし、セットの内容が自分の体格、持病、家族構成、地域の災害リスクに合っているとは限りません。

購入したあとは、必ず一つずつ取り出して確認しましょう。

水や食料の量、ライトの明るさ、モバイルバッテリーの容量、衣類のサイズ、薬の有無などを確認し、必要に応じて入れ替えます。

・使ったことがない道具を入れない

多機能ツールや手回しラジオなどを入れていても、使い方が分からなければ災害時に役立ちません。

防災用品は、事前に一度使用し、操作方法や組み立て方を確認しておきましょう。

説明書が必要なものは、スマートフォンへ保存するか、必要な部分を印刷して一緒に入れておきます。

・刃物類は必要性と保管方法を慎重に考える

多機能ナイフなどの刃物類は、ロープや袋を切るときに役立つ場合があります。

一方で、持ち運び方や状況によっては法令上の問題となる可能性があり、避難所での安全管理にも注意が必要です。

「便利そうだから」という理由だけで入れず、本当に必要かを慎重に判断してください。

入れる場合は、刃が不用意に開かないものを選び、子どもが触れない場所へ安全に収納します。

・個人情報をバッグの外側へ書かない

身分証明書のコピーや緊急連絡先は必要ですが、バッグの外側へ住所や電話番号を大きく書くと、紛失した際に個人情報が知られる可能性があります。

個人情報は、防水ケースや封筒へ入れてバッグの内側に保管しましょう。

バッグを取り違えないための目印は、個人情報が分からない色付きのテープやキーホルダーなどを使用します。

・一つの避難経路だけを前提にしない

災害によって、普段使用している道路や橋、地下道が通れなくなる可能性があります。

避難場所までの経路を複数考え、実際に歩いて確認しておきましょう。

夜間、雨天、子どもや高齢者と一緒に避難する場合など、異なる状況も想定することが大切です。

・防災バッグを取りに戻らない

津波、火災、土砂災害など、すぐに避難しなければならない状況では、荷物よりも避難を優先してください。

一度避難を始めたあとに、防災バッグや忘れ物を取りに自宅へ戻ってはいけません。

防災バッグは命を守るための道具ですが、持ち出すことによって避難が遅れては意味がありません。

「バッグがなくても、まず逃げる」という判断を、家族全員で共有しておきましょう。

元自衛官として伝えたいこと

自衛隊では、訓練や任務の前に、必要な装備品が揃っているか、不具合がないか、すぐに使用できる状態かを繰り返し確認します。

装備品は、ただ持っているだけでは意味がありません。

どこに入っているのか分からない。

使い方を理解していない。

重すぎて行動できない。

必要なときに壊れていて使えない。

そのような状態では、いざというときに自分を守ることはできません。

これは、防災バッグも同じです。

高価なバッグや多くの防災用品を揃えることよりも、自分に必要なものを選び、使いやすい場所へ収納し、実際に背負って確認することが大切です。

また、災害時は想定していたとおりに行動できるとは限りません。

避難経路が通れないこともあれば、家族と離れた状態で避難しなければならないこともあります。

だからこそ、一つの状況だけを考えるのではなく、複数の可能性を想定して準備する必要があります。

防災バッグは、一度作って終わりではありません。

家族構成や健康状態、季節、住んでいる地域の環境が変われば、必要な中身も変わります。

定期的に点検し、実際に使い、必要に応じて中身を入れ替えることで、初めて自分や家族を守る装備になります。

完璧な防災バッグを一度で作ろうとする必要はありません。

まずは今あるリュックへ必要なものを入れ、実際に背負ってみてください。

そこから重さや使いやすさを確認し、自分に合った防災バッグへ少しずつ整えていくことが大切です。

まとめ|実際に背負って避難できる防災バッグを作ろう

防災バッグの目的は、自宅にある防災用品をすべて持ち出すことではありません。

災害の危険から安全な場所へ避難し、避難先で支援を受けられるまでの間、自分や家族を守るために必要なものを持ち出すことです。

防災バッグを作るときは、次の順番で準備しましょう。

  1. 防災バッグを持ち出す目的を明確にする
  2. 自分の体格に合ったリュックを選ぶ
  3. 命と安全を守るものから入れる
  4. 情報・連絡・身元確認に必要なものを入れる
  5. 避難先で必要になる最低限の生活用品を入れる
  6. 家族構成や健康状態に合わせて追加する
  7. 重量と収納場所を調整する
  8. 実際に背負って避難経路を歩く
  9. 半年に一度を目安に点検する

市販の防災セットを購入した場合も、そのまま保管するのではなく、自分や家族に必要なものが入っているか確認してください。

防災バッグに正解はありません。

住んでいる地域、避難先までの距離、季節、年齢、体力、持病などによって、必要な中身は変わります。

大切なのは、たくさんのものを詰めることではなく、必要なものをすぐに使え、自分で安全に持ち運べる状態にしておくことです。

まずは今持っているリュックと防災用品を使い、実際に一度作ってみてください。

背負って歩くことで、重すぎるもの、足りないもの、取り出しにくいものが見えてきます。

今日の準備が、災害時に落ち着いて判断し、自分や大切な人を守るための力になります。

Compass Baseでは、これからも元自衛官としての経験をもとに、実生活で役立つ防災情報を発信していきます。

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